研究室概要

「行動を学べ、線虫に学べ」

光や痛みなどの刺激は、個人によって感じ方、受け取り方に差があります。その結果として現れる行動にも、おのずと個人差が出てきます。最近では、さまざまな動物たちも行動の取り方に個体差があり、状況や性別、育った環境によって変化することがわかってきました。

適切な行動は、どのようなしくみで生み出されるのでしょうか?私たちの研究室では、体長1mm、神経細胞 302個のミニチュア動物:線虫 Caenorhabditis elegans (C. elegans) を解析に使います。ヒトの脳のわずか 5千万分の1の神経数ですが、こんなにシンプルな動物でも、神経同士の繋がりである「配線」はわかっているのに、その配線の「使われ方」はほとんどわかっていません。まずは線虫のミニチュア回路の行動変換のしくみを明らかにすることで、昆虫や脊椎動物、ヒトへの進化の理解へと繋げていきます。

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奈良女子大学

研究院自然科学系生物科学領域

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